ラベル新聞(4月1日号)に特集記事が掲載されました

ラベル新聞(平成28年4月1日版 第1121号)の8面特集に、当社のIDPについての記事が掲載されました。

8面の特集「新技術ウォッチングSP」の中で、IDPの特色や今後の新製品投入について紹介されています。

ラベル新聞社様のご厚意により記事全文の掲載許可をいただいております。

可変印字・印刷の新方式「IDP」 近くフルカラー対応も

裏面に発色層を設けたフィルム基材への出力例
裏面に発色層を設けたフィルム基材への出力例
出典:ラベル新聞社

商品パッケージや外箱への可変情報表示では現在、サーマルラベルの貼付やインクジェット(IJ)による直接印字、表面を削るレーザーマーキングなどが普及しているが、さらに新たな選択肢が登場した。英データレースの独自技術「インラインデジタルプリンティング(IDP)」。高速で作業現場の負担が少なく、フルカラーにも対応予定といった特性が受け入れられれば、可変印字・印刷の工程は大きく変わりそうだ。 (相馬)

データレースは昨年、サトーホールディングスと資本提携。日本を含むアジア・オセアニアでの独占販売権は、両社の合弁で設立したスペシャレース㈱(東京都港区芝公園、浅井尚社長、☎03・5777・1951)が保有する。

IDPの技術は、レーザーで発色する特殊な顔料を配合したコーティング剤と、レーザー照射器で構成される。情報表示したい対象物への印刷に併せてグラビア、オフセットなどの方式でコーティング剤を塗布し、製造・流通の過程で照射器による印字・描画を行う仕組みで、段ボールや郵便物、ラベル・パッケージへの応用を想定。欧米の食品メーカーなどで既に採用実績もある。印字装置やインキのメーカーが多数開発に参画しており、レーザー照射では、データベース情報などを高速に反映する技術が確立。印字の保存性も実用上十分な水準という。

現在、スペシャレースがIDPの有力市場と目するのは飲料ラベルだ。印刷済みのフィルムをボトルへ巻き付ける直前で、製造年月日などを追加する用途を狙う。浅井社長は「IDPはIJインクのように使用する現場で補充する資材がなく、レーザーマーキングで出る削りカスとも無縁。最高2000dpiの解像度や、運用の総コストでもIJより有利だ」と説明。さらに「生産性では分速300㍍相当のラインに追従でき、現在飲料メーカーで稼働中の生産設備にそのまま採り入れられる」と自信をみせる。

コーティング剤は現在3タイプ。黒・緑・赤・青・黄のいずれか1色を発する「Diversity」、黒地に適した白発色の「Lucent」に加え、パッケージ素材となる樹脂や紙パルプへの配合にも対応した「Prime」(黒発色)を用意する。いずれもCO2レーザーを用いるが、開発中の「Variprint」では特定の基材に最適化した別のレーザーを採用し、右の6色から1色を発する。これらに加え、フルカラー対応製品も来年投入される予定だ。

可変情報を表示する他の方式に比べ、レーザーによる発色は応用範囲が広いことも特徴だ。透明基材を透過するレーザーでは、窓付き封筒へ封入した書面に宛名を加えることが可能。透明粘着フィルムの裏面に発色層を設ければ、耐擦過性に優れた可変情報ラベルとして活用できる。さらに「照射器1台の出力調整で、ラベルの印字とカットを交互に行うテストにも成功している」(浅井社長)という。

今後について浅井社長は「既存の手法で可変情報を表示しているユーザーの業務フロー最適化をアピールし、導入拡大につなげたい」と話している。

引用元: ラベル新聞(平成28年4月1日 第1121号)8面