IDPインキ

Datalase社が開発した特殊な感熱顔料(PRIME,DIVERSITY,LUCENT)をインキ化し、様々な基材に印刷することができます。その後、最適なタイミング・場所でIDPインキ印刷面に対して可変情報をレーザー印字することにより、様々なお客様の課題を解決することが可能になります。

IDPインキの作製例
ここでは、主なIDPインキの作製例ついてご説明します。(参考資料1、2)
印刷インキの組成は、一般的に顔料、ビヒクル、補助剤から成り立っています。IDPインキも同様です。
顔料はインキに色を与えるための材料で不溶性の粉末であり、チタンホワイト、カーボンブラックあるいは金属粉のような無機顔料、フタロシアニン化合物のような有機顔料に大別されます。一方、弊社の感熱顔料(PRIME,DIVERSITY,LUCENT)は、一般的に用いられているこれら印刷インキ用の無機顔料や有機顔料の代わりに顔料として使用します。インキ自身に色を与えることを目的としませんが白色又は乳白色を有します。弊社の感熱顔料のインキ組成における含率は、一般的なインキよりやや高く20~70wt%程度に調整することにより高い印字濃度が得られます。
また、目的に応じて汎用的な無機顔料、有機顔料を弊社の感熱顔料とともにインキ化して、IDPインキに色をつけることも可能です。色味付けするための様々な顔料が用いられます。
特に、バーコードやQRコードをレーザー印字する場合に読取精度を上げるために、IDPインキに一般的な白色顔料を混合する、あるいは白インキで印刷した上に印刷するなどして隠蔽性を上げる方法をとることが有効です。
ビヒクルは、インキの流動性、界面活性、乾燥性、反応性、固形膜物性の制御のために必要であり、油、溶剤、可塑剤、樹脂、ワックスが用いられます。どのようなビヒクルを用いるべきか、使用する印刷方式や版の材質などにより様々に調整されます。弊社の感熱顔料を用いた場合も全く同様なことが言えます。
補助剤は、顔料とビヒクルで決定される機能(流動性、乾燥性、色調、濃度、光沢性、耐性、反応性、消泡性等)を強化、調整する目的のために用いられます。
以上のようにインキ化する上では、弊社の感熱顔料は、通常の印刷インキに使用する顔料の一種としてご理解頂ければよいかと思います。ただし、IDPインキは赤外レーザー光を照射するとIDPインキに含まれる弊社の感熱顔料が発熱(PRIME,LUCENTでは約280℃、DIVERSITYでは約140℃)するため、ビヒクルや補助剤は比較的耐熱性が高いほうが好ましく、また赤外線吸収が少ない物質を用いることにより、より高いレーザー印字濃度を得ることができます。

次に主なIDPインキをご紹介いたします。

主なIDPインキ 適用顔料
水性フレキソIDPインキ PRIME, DIVERSITY
UVフレキソIDPインキ PRIME
溶剤グラビアIDPインキ PRIME
オフセットIDPインキ PRIME
UVオフセットIDPインキ PRIME
スクリーンIDPインキ PRIME
UVスクリーンIDPインキ PRIME

ニス層やアンカー層について
一般的に、耐摩擦性、滑り性や光沢性など膜物性上の機能付与を行う目的でニス層を設けることが行われています。また、基材との密着性や表面性を制御する目的で、インキ層と基材の間にアンカー層を設けることが行われています。弊社顔料を用いたIDPインキの場合も同様な目的で、ニス層やアンカー層を用いることができ、その組成も一般的な組成を利用することができます。ただし、ニス層は赤外線吸収が少ない物質を用いることにより、より高いレーザー印字濃度が得られます。。

参考資料1
産業技術図書シリーズ 「印刷インキ技術」シーエムシー 1984年
参考資料2
塗料・インキがわかる技術読本 シーエムシー 2004年